2020-01-01から1年間の記事一覧
この9月から中学、6èmeに入ったうちの双子。国語(フランス語)の授業で最初に購入するように言われた本が、サンテクジュペリの「星の王子様」。 フランスの学校には、日本の学校みたいな教科書がない。小学生のときは、ばらばらと先生が配るプリントや、教…
うちにはテレビがない。これまでほとんど必要を感じなかったのだけど、新型コロナのニュースはやはり日々知っておく必要があり、この春くらいから、朝食の時間にPCでFRANCE INFOを流すようになった。 すると、子どもたちが時事の内容をある程度理解するよう…
30代の後半に、あまりに体力の劣化が激しかったために気功を始めたが、出産・引越しを機に通えなくなり、またしても何も運動しない生活に逆戻りした40代頭。 そのころ、子どもたちが幼稚学校に通うようになり、送り迎えのときに校門前でママ友たちと会うよう…
昔から運動はあまり好きではない。体育は得意ではなかったし、運動神経もごく並なうえに、活動的に動くのがあまり好きではない。 そんなだから、特に部活やクラブで本気でスポーツしたこともないし、大人になってからはまるで何もやらなかった。時々、「体を…
お弁当をサラダにしたいことがよくある。簡単だし、お昼を軽くしたいことって多い。いつも思うが、食事は、前菜とデザートだけ食べたい。サラダとタルト、テリーヌとアイスクリーム、季節の野菜のポタージュとティラミス、などというのが理想と思うのは私だ…
私の元夫は、全く貯金をしない。積立貯金というものを、今までしたことがない。私が何年もの間しつこく言い続けて、結婚生活の最後のほうに、やっとほんの1年ほど住宅積立貯金を始めたが、お金に困って壊してしまった。以来、おそらくまた全くの貯金なし生活…
たぶん、多くの人がそうなのではないかと思う。子どもができてから、クリスマスに子どもに何を贈ろうかと考えて、もらった子どもが喜ぶのをみると、自分がプレゼントをもらうより断然うれしい。 似たようなことに思えるが、自分がきれいだと言われることより…
市立コンセルヴァトワールの前で、私の前を、二歳半くらいの小さな男のが歩いていた。太陽にきらきらする巻き毛の金髪を風になびかせて、むっちりした足を半ズボンから覗かせて、こちらを振り向きながら歩いている様子がとてもかわいい。 その子のお母さんは…
カッサンドラの問題をいろいろと書いたが、オリオルもいろいろあったし、今でも課題はいろいろある。 そのなかから、今日は夜尿症のことを書こうと思う。 オリオルの夜尿症が治ったのは、9歳の後半だ。それまで、生まれてから一度も夜寝ている間におしっこが…
カッサンドラの食の難しさについては、4月30日のブログ「カッサンドラの食問題 まずいものが食べられない」にも書いたが、完全解決とは行かなくても、問題が少しは解消される対処法は、ある。それを私は日々、少しずつ見つけていく。 カッサンドラの味覚への…
オリオルはピアノを弾く。町の公立コンセルヴァトワールで週に一回レッスンを受け、あとは自宅で、私がレッスンを聴いてごちゃごちゃ言う。私は、日本の小中学校で習った以上の音楽の知識はないし、楽器を習ったこともない、完全な門外漢。 父親のラインハル…
父親が私にしたことは、山のようなくだらないことだし、そこにただとどまっていた私もバカだったと思う。私は付け込まれるだけの弱さがあった。無駄にたくさん時間を使ったと思う。でもそれは済んだことだ。 どういうわけか、もうその仇は取れている気がする…
マニピュレーター理論について調べていると時々出てくる、片親引き離し症候群というのがある。これに関しては、本も読んだことがなくてあまり私には知識がない。ただ、前から気になる概念ではある。 片親引き離し症候群について私が読んでいない理由は、マニ…
フランスで、「マニピュレーター」とか「背徳的自己愛性人格障害者」とかいう概念の専門家と言われているような人たちの本や、それに対処するためのハウツー本をいくつか読んだ。ただ、どこか偏っているような印象はある。それらの言葉が、一種の流行言葉と…
先週、弁護士と連絡が取れ、監護権の変更願を出したいということを話した。 そして弁護士から、医者やカウンセラーや、精神科医の第三者の証言書をもらうことのほかに、私と元夫との間でやり取りされたメールやSMSで、元夫の問題点を指摘できるようなもの…
最初、主治医に会ったあと、主治医からメールが来て、隣町の「医療・精神・療育児童センター」というところに行くのがいいのではないかと書いてあった。主治医は、まず、精神科医を紹介してくれたのだけど、主治医から精神科医へ直接連絡をしてくれたらしく…
主治医の薦めた隣町の精神科医と話した。受診の目的は、カッサンドラの拒食症のような症状についてだが、結局は、話は父親のことになった。 カッサンドラは、前回主治医に話したことと、ほぼ同じことをくり返すことになった。 「暴力はふるわないけど、時々…
結局、カッサンドラの吐き気は次の週も続いた。 それも、一番緊張しているであろう私のところから移動した金曜日の夜ではなく、週の中盤だったらしい。 子どもたちの話では、自分たちが食卓を片付けている途中で、カッサンドラの具合が悪くなったそうだ。父…
オリオルは先週3度、私にその言葉を言った。「お父さんがぼくたちを殺したら?」 「殺しはしないでしょう?叩くことだってできないよ。お父さんはそれが不法で、それをしたらあんたたちの親権を失うことを知っているんだから。」 今こう書きながら、あの父…
2年ちょっと前、今の主治医がカッサンドラに初めて会ったとき、医者はとっさに、カッサンドラは成長に問題があるかもしれないと私に警告した。彼女の勧めで、去年、子どもの成長の専門家に診てもらった。そのときは、「まだ危機的な状況ではないけれど、要注…
もともと食が難しい子だった。発達障害特有の五感の敏感さのせいではないかと思うが、赤ちゃんのときのミルクも、成長に合わせて変える度に飲んでくれなくて参ったし、一歳のときの保育園の先生が、「カッサンドラは、食して興味深いものしか食べない。」と…
子どもたちが、父親のところへ毎週帰らなくてもよいようにするための手続きを始めることにした。 カッサンドラの先週の決意と、子どもたちが先週私に訴えたことは、父親の子どもに対する心理的な虐待の可能性を示している。 今までの、小さな症状、アトピー…
カッサンドラは、先週の金曜日、もう二度と父親のところに帰らない決意で私の家に来た。それがかなうと思っていたらしい。父親のところにあった全財産の数百円、鍵のかかる日記帳、私が書いた小さなメモのような手紙の束、マスコット人形たち、お気に入りの…
マニピュレーターの標的となる人には、ある一定の型があるとされている。私は、自分という人間が、その型に当てはまるのかどうか、よく分からない。 いろんな話があるし、私は心理学者でも精神科医でもないので、ここで説明はしない。ただ、私が本で読んだこ…
今でこそ、子どもたちでさえ「お父さんは人種差別者だよ。」と言うが、以前は、私は彼ほど言葉や文化の違いの垣根を容易にかき消して、世界中の人と仲良くなれるすばらしい人はいないと思っていた。 加奈子の話に続いて私が思い出すのは、彼のマイノリティー…
マニピュレーターが、その獲物となっている人を孤立させるということはよく知られている。私のマニピュレーターも、この20年の間に、私の友だちのほとんどを私たちの日常生活から追い出してしまった。 しかもそのやり方は、誰からも分からない、私本人さえ気…
20年近く前に出会ったマニピュレ-ターと、長年の間にその人と私の間で起こったこと、そこから生じたいろいろなことを、書いていきたいと思う。 全くの順不同、かつ起承転結や構成もない書き方になると思う。その日その日の、私の心に浮かんだエピソードを、…
私がこれから話そうとすることは、私の人生で起こった最大のピンチのことだ。なぜそうなったのか、外から見れば自明のことなのかもしれないと思うけれど、本人の私にはその説明は難しい。 私はおよそ20年前、あるマニピュレーターに出会った。そこが始まりだ…
子どもたちがパパ宅に帰った後は、いつも何もする気にならない。気が抜ける。お母さんから「ただの私」に戻るのに、ちょっと時間がかかる。 子どもたちがいなくなるのは寂しいんだと思うけど、私はこの瞬間を心待ちにもしている。母親の役割をぴっちり一週間…