衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

私はマニピュレーターに仕返しをしたいとは思っていない

 父親が私にしたことは、山のようなくだらないことだし、そこにただとどまっていた私もバカだったと思う。私は付け込まれるだけの弱さがあった。無駄にたくさん時間を使ったと思う。でもそれは済んだことだ。

 どういうわけか、もうその仇は取れている気がする。私は経済的に自立し、仕事や趣味の仲間が出来、友達や知り合いやフランス社会と、フランス人夫を介さずに直接かかわるようになり、それを楽しんでいる。それだけで、十分に見返してやった気持ちがする。最後に私から取り上げた数十万円も取り返したし、補償金も出る。私と子どもたちは分かり合っていて、それはとても大きな喜びを私にもたらしてくれている。

 私は普通だったらきっと気づかなかった自分の弱い部分に気づけた。この経験から学んだことは、これまでのどんなことより大きく、私のこれからに役に立つと思う。そして、弱いところが分かったんだから、これからそこを強くしていけると思う。

 この報酬は、私が無駄にした時間と労力に見合うほどの重みを持ち、私の人間としてのあり方を根本的に変えることを可能にしている。だから、私はマニピュレーターに仕返しをする必要を感じない。後は、そっちはそっちで、どうぞご勝手に生きてください、と思う。

 

 それに対して、マニピュレ-ターが一方的に私に仕返しをしようとしているだけだ。子どもたちを武器に使えば、私に一番打撃が大きいから。

 

 マニピュレーターに対する一番よい対処法は、「痛くもかゆくもない」という態度を見せることだという。

 「あなたが子どもたちにそんなことをしても、私は痛くもかゆくもないわ。」というのは、かなり難しい。子どもたちに、「あんな人を相手にするのはおよしなさい。あっちに行きましょう。」と言って離れるしかないということ?というのが、今の私の考えで、やろうとしていることだ。それは正しいか否か?