衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

「NHK おはよう日本」と「FRANCE INFO」を交互に見るようになった話

 うちにはテレビがない。これまでほとんど必要を感じなかったのだけど、新型コロナのニュースはやはり日々知っておく必要があり、この春くらいから、朝食の時間にPCでFRANCE INFOを流すようになった。

 すると、子どもたちが時事の内容をある程度理解するようになり、ニュースにひたすら退屈して別の動画を見たがる、ということもなくなっていることに気づいた。

 

 そのうち、社会や政治に使う用語を、子どもたちがフランス語でしか言えないことにも気がついた。「政党」とか「環境問題」とか「大統領」とか「教育機関」とか「現代」とか、そういう言葉だ。

 というわけで、うちにいるときは一日交代で「NHKおはよう日本」と「FRANCE INFO」を交互に見ることに決めた。子どもたちは大賛成。フランスのニュースでは、おしゃれなアナウンサーの服装や髪型にカッサンドラは毎日コメントし、NHKのほのぼのしたちょっとしたルポルタージュなんかも二人は喜んで見る。

 

 「日本の天気予報ってすごく詳しい」とか、第二次世界大戦と原爆の話一色の終戦日前後の報道内容とか、日本のカルチャーをよりグローバルに感じられるようで、言葉だけでなく、夏休みに一ヶ月行くだけの日本より、より広く偏りなく知識を得られる。しかも、がんばって学んでいるという意識が子どもたちにないのがいい。

 

 そして、やっぱりうれしいことに、子どもたちがひょいと使う言葉に、「コロナの影響でさ。」などという表現が普通にでてくるようになった。