衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ラインハルトとの16年間 ㉖赤ちゃんの扱い

私にはラインハルトが赤ちゃんの時、フィリスからどう扱われたのかを知ることはできない。しかし、フィリスが私の子供たちをどう扱ったか見ることで、ラインハルトをどう扱ったかを少し想像することはできる。 とはいえ、当時私は、子供たちとフィリスの間の…

ラインハルトとの16年間 ㉕ヘルメットの話とずれたお節介

この話は、フィロメナがバカだという以外に、以前はあまり私の関心を惹かなかったエピソードである。実際、すごくバカバカしいと思う。 ラインハルトが1~2歳のころのことだと思う。まだ歩行が得意でない時期、小さな赤ちゃんは、よくまたがって乗る車のよう…

ラインハルトとの16年間 ㉔ノートびりびり事件

ラインハルトは、自分が子供のころの話はあまりしない。しても、部分的だったり、個別のエピソードだけで、私としては全体像はつかみにくい。 そのうちのいくつかをこれから書いてみようと思う。 ラインハルトのお姉さんたちは、小学生のころ勉強がよくでき…

ラインハルトとの16年間 ㉓耳の話

フランスでは、と言っていいのかどうかわからないが(ほかの欧米諸国でもそうかもしれないので)、耳が立っている、あるいはとがっているのは、あまり評価されないらしい。頭の形に添って寝ている耳がよい耳で、頭から少し離れている耳は格好が悪いらしい。 …

ラインハルトとの16年間 ㉒下のお姉さんコリーヌ

これはコリーヌの話というより、フィロメナのことを書くために、コリーヌのことを書いているようなものだ。 私は、コリーヌがペルチエ家で最も健全な人だと思う。私が今でも直接の関係を保っているのは、コリーヌとクロードだけである。 コリーヌの容姿はブ…

ラインハルトとの16年間 ㉑ルフェーブル夫妻の家

エクス滞在中は、私たちはヴェロの家に寝泊まりさせてもらい、着いた翌日か何かに、昼間、ルフェーブル夫妻を訪ねた。ヴェロに送ってもらったのではないかと思うが、ヴェロが同席していた記憶はない。 あまり何の変哲もない静かな住宅地の明るい道路に面して…

ラインハルトとの16年間 ⑳ゴッドマザー、ヴェロニック

ラインハルトのゴッドマザーが、ルフェーブル家次女のヴェロニックだった。ラインハルト以外の子たちは、ルフェーブル家の人をゴッドマザー、ゴッドファーザーとしていない。今となっては、ラインハルトが唯一のルフェーブル家との公式な関係を持っていると…

ラインハルトとの16年間 ⑲母フィロメナとルフェーブル家

私は一度だけ、フィロメナの雇い主だったルフェーブル夫妻のうちに行ったことがある。 ルフェーブル夫妻は、もともとパリの出身だったが、当時フランス領だったアルジェリアで起業していた。ルフェーブル家は、昔からのお金持ちで、パリのブルジョワ階級の家…