衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

男性の野心家と女性の野心家について思ったこと

野心的で、夢を追い求める男性が、40を過ぎても独身だったりすることがある。女性に特にモテなかった訳でもなく、人間的にもまともで、結婚できなかったということではない。ただ不安定な自分の夢を追う人生に集中しているうちに、一人を選んできた結果だったりする。

ホリエモンさんのいつかの何かの講演会をYouTubeで聞いて(ホリエモン初見)、49歳で独身とおっしゃっていた。
ホリエモンさんに似た感じの、ある私の古い友人男性は、彼に惚れる女性は多いのに、50を前にして独身。今でも夢に向かって走り続けている。
13歳のオリオルが、昨日「ぼくはけっこんしないほうがいいんじゃないかな」と言った。「僕のやりたいことを全部実現するには、結婚してる余裕がない」と。オリオルは、ピアノの仕事をしながら、日本でプロバスケのチームを養成する学校を作り、シューズと服のデザイン会社を作り、アニメ映画を3本作り、地理政治家になって(あるいは総理大臣か外交官)、日本の国際問題を解決し、経済を立て直すのだと言っている。
オリオルのように、単純でやりたいことがどんどん出てくるうえに、それらを実現出来る自信もある子で、人の気持ちも分かる心があれば、自分のウルトラマン的夢と、家庭を作ることの両立が無茶であることが、13歳でも分かるらしい。
 
一方女性の場合、野心家であればあるほど、母親になるという選択肢は捨てづらい気がする。それを実現せずに、人生を成功した気になれない気がする。金持ちの良い夫を手に入れることを目的にするのではなく、優秀な女性は、仕事でもトップを目指しつつ、子供を持つために、結婚を選ぶことが多い気がする。
そしてできた子供を、精神的にも、能力的にも、身体的にも、もっともよく伸ばすように全力を尽くす。できるだけ仕事を続けながら。
こういう例に当てはまる女性を、私は幾人か知っている。そういう人は、子どもが小さいうちは、朝3時起き4時起きで本当に人の二倍の力を使って、母とキャリアを両立する。
そういうところに、ゴリゴリの野心を感じる。子供たちの習い事や勉強も、熱心に支えている場合が多い。それは、誤解されやすいような気がするが、いわゆる教育ママや、自分の名誉のために子どもに勲章を取らせるような態度とは違い、実際に子供の能力を伸ばしてやるというひたすら献身的なところから出ている行為であるように見える。