衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

マニピュレーター 人格障害

ラインハルトとの16年間 ④出会い

出会ったきっかけは、当時私が行っていた大学の友達で、イラン人のシマに、ある展覧会に誘われたことだった。シマとは今でも仲良しである。 私がナンテールの大学の修士課程に編入した翌々年のことである。シマと私は同じ研究室にいた。 前にも書いたが、私…

ラインハルトとの16年間 ③ひとつ前の恋愛

この話は、二年前のブログにも書いているので、多少繰り返しになる部分もあると思うが、今回のほうが少し具体的に、状況がよくわかるような書き方をしたいと思う。 フランス人元夫と出会う直前、私は自分の人生の中でもトップ5に入ると思っている出来事があ…

ラインハルトとの16年間 ②出会う前の私

私がフランスに来たのは、1998年の2月14日である。29歳の誕生日の前夜だった。 その前にも、2度ほどフランスに語学研修に来ているが、その後フランスに定常的に住むことになった滞在の最初の日、私は一人でパリ・シャルル・ド・ゴール空港に降り立った。 バ…

ラインハルトとの16年間 ①前書き

2年前、このブログを開いた。少しだけ書いて、結局続けられなかった。状況はどんどん変わったし、やはり私自身が、まだ自分の体験から近すぎて、感情に振り回されずに書くことはとても難しかった。 今年の1月から、子供たちは正式に私のうちに住むことになり…

ADHDと経済観念

私の元夫は、全く貯金をしない。積立貯金というものを、今までしたことがない。私が何年もの間しつこく言い続けて、結婚生活の最後のほうに、やっとほんの1年ほど住宅積立貯金を始めたが、お金に困って壊してしまった。以来、おそらくまた全くの貯金なし生活…

私はマニピュレーターに仕返しをしたいとは思っていない

父親が私にしたことは、山のようなくだらないことだし、そこにただとどまっていた私もバカだったと思う。私は付け込まれるだけの弱さがあった。無駄にたくさん時間を使ったと思う。でもそれは済んだことだ。 どういうわけか、もうその仇は取れている気がする…

片親引き離し症候群

マニピュレーター理論について調べていると時々出てくる、片親引き離し症候群というのがある。これに関しては、本も読んだことがなくてあまり私には知識がない。ただ、前から気になる概念ではある。 片親引き離し症候群について私が読んでいない理由は、マニ…

マニピュレーター理論に対する疑問

フランスで、「マニピュレーター」とか「背徳的自己愛性人格障害者」とかいう概念の専門家と言われているような人たちの本や、それに対処するためのハウツー本をいくつか読んだ。ただ、どこか偏っているような印象はある。それらの言葉が、一種の流行言葉と…

弁護士に提出するメールメッセージを探す

先週、弁護士と連絡が取れ、監護権の変更願を出したいということを話した。 そして弁護士から、医者やカウンセラーや、精神科医の第三者の証言書をもらうことのほかに、私と元夫との間でやり取りされたメールやSMSで、元夫の問題点を指摘できるようなもの…

医療・精神・療育児童センター

最初、主治医に会ったあと、主治医からメールが来て、隣町の「医療・精神・療育児童センター」というところに行くのがいいのではないかと書いてあった。主治医は、まず、精神科医を紹介してくれたのだけど、主治医から精神科医へ直接連絡をしてくれたらしく…

子どもたちが精神科医を受診した

主治医の薦めた隣町の精神科医と話した。受診の目的は、カッサンドラの拒食症のような症状についてだが、結局は、話は父親のことになった。 カッサンドラは、前回主治医に話したことと、ほぼ同じことをくり返すことになった。 「暴力はふるわないけど、時々…

カッサンドラの嘔吐恐怖症

結局、カッサンドラの吐き気は次の週も続いた。 それも、一番緊張しているであろう私のところから移動した金曜日の夜ではなく、週の中盤だったらしい。 子どもたちの話では、自分たちが食卓を片付けている途中で、カッサンドラの具合が悪くなったそうだ。父…

でもお父さんがぼくたちを殺したら?

オリオルは先週3度、私にその言葉を言った。「お父さんがぼくたちを殺したら?」 「殺しはしないでしょう?叩くことだってできないよ。お父さんはそれが不法で、それをしたらあんたたちの親権を失うことを知っているんだから。」 今こう書きながら、あの父…

マニピュレーターと出会ったころの私

マニピュレーターの標的となる人には、ある一定の型があるとされている。私は、自分という人間が、その型に当てはまるのかどうか、よく分からない。 いろんな話があるし、私は心理学者でも精神科医でもないので、ここで説明はしない。ただ、私が本で読んだこ…

マニピュレーターとマイノリティー

今でこそ、子どもたちでさえ「お父さんは人種差別者だよ。」と言うが、以前は、私は彼ほど言葉や文化の違いの垣根を容易にかき消して、世界中の人と仲良くなれるすばらしい人はいないと思っていた。 加奈子の話に続いて私が思い出すのは、彼のマイノリティー…

マニピュレーターと私の友だちたち ~加奈子のおかげで思い出したこと

マニピュレーターが、その獲物となっている人を孤立させるということはよく知られている。私のマニピュレーターも、この20年の間に、私の友だちのほとんどを私たちの日常生活から追い出してしまった。 しかもそのやり方は、誰からも分からない、私本人さえ気…