衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

野ねずみともぐら

 20年近く前に出会ったマニピュレ-ターと、長年の間にその人と私の間で起こったこと、そこから生じたいろいろなことを、書いていきたいと思う。

 全くの順不同、かつ起承転結や構成もない書き方になると思う。その日その日の、私の心に浮かんだエピソードを、ただ書こうと思う。

 

 昨日の記事で、おやゆび姫のもぐら、と書いたけれど、私はアンデルセンの原作もちゃんと読んだことがないし、正しい「おやゆび姫」の解釈も知らないから、全く外れていて、そんなことを書くと実際はもぐらに失礼なのかもしれない。

 ただ私の個人的な経験とそれによる偏見から、私はこのもぐらと野ねずみが嫌いだ。野ねずみには困っていたときに助けてもらったために、おやゆび姫は義理あって逆らえないと思っている。それを利用して、おやゆび姫をもぐらと結婚させて片付けてしまおうとする野ねずみ。口では、「お金持ちのもぐらと結婚すれば、幸せ」と言うけれど、おやゆび姫の本当の願いを聞く気はない。野ねずみは、親切なふりをするマニピュレーターによく似ている。もぐらと結婚させておけば、野ねずみの世間体も自己肯定感も上がる。野ねずみは、飢えと寒さで困っていたかわいそうなおやゆび姫を助け、お金持ちのもぐらと結婚させてやった、世間は、なんて親切な野ねずみ!と感心するだろう。Tu parles !

 原作を知らない無責任な見解だけど、もぐらだって、おやゆび姫を好きだといいつつ、地面の下で暮らしたくないおやゆび姫を無視して自分の思い通りにするのが当然という態度が、相手を意のままに操ろうとするマニピュレーター(自己愛性背徳者かパワハラ?)の一種に私には見える。

 

 そして、全く不公平な話だが、私のマニピュレーターはでっかくて太っていて、背中が丸く鼻のとがったもぐらに似ている。もぐらがハイエナのように、「きっきっきっきっ」とこちらに丸い背を向けて笑っているのを、つい連想してしまう。

 

 これから、こういう個人攻撃的な話がいくらも出てくるに違いない。未消化で不快な文章になるかもしれない。

 登場人物、具体的な状況や場所は、本質を変えない程度にすべて架空。今はまだ、手探りで書いているけど、出来るだけユニバーサルな価値に近づけて、個人の経験を書いていきたいと思っている。

 それによって、私自身がこの20年を完全に卒業できるように。