衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

弁護士に提出するメールメッセージを探す

 先週、弁護士と連絡が取れ、監護権の変更願を出したいということを話した。

 

 そして弁護士から、医者やカウンセラーや、精神科医の第三者の証言書をもらうことのほかに、私と元夫との間でやり取りされたメールやSMSで、元夫の問題点を指摘できるようなものを送ってくれと言われた。

 それで見直していて気づいた。

 私のメッセージはいつも逃げ腰で弱気なのだ。いつも元夫の気持ちを逆撫でまいと、なにか自分が子どものためのよいと信じることを行うにも、下手(したて)に出て相手の許可を得ようとする傾向が常にある。元夫はそれを利用して、私が望むこと(それが子どものためでも、あの人には分からないので)をかなえないために、変な理由をつけては断っている。

 私がそのような態度を身につけたのは、元夫がいつも私を脅し、私に罪悪感を持たせるように、いろんなことを言ってきたからだけど、それを頭で分かってからも、私の行動はあまり変わっていなかった。時々、はっきりと物を言うが、最終的には折れてしまうことがほとんどで、相手の論理の隙をなぜか見つけることが出来ていない。

 

 元夫が私に罪悪感を持たせ、私が自分が悪いことをしていると不当に思い込むように導く事例は膨大な数ある。それをいちいち取り上げることは不可能なくらい、上手く文章の中に差し込まれていて、サブリミナル効果みたいに、いつの間にか私を洗脳して縛り上げてしまう。

 ただ、時間をおいた今、一つ一つのメールに書かれた元夫の言葉をよく見ると、ちゃんと分かる。この言葉の目的は、私を貶めること、この言葉の目的は、私がフランスの常識を知らないと思わせること、と。しかも、私が自分の責任でないことをそのように言われるのを避けようとしたり、子どもたちの立場を悪くすることを心配したりしてはっきり言わない、あるいは言えないでいることによって、より相手にあやふやな返事を許している。そのあやふやな返事のなかで、元夫は、そもそもの議論の目的からそれ、答えを出さないことを自然なことに見せたり、私の自分の考えの正しさを信じる力をゆるがせたりしている。

 

 私は、正しいことを言いながらも、相手のペースに巻き込まれて挑発に乗り、腹を立てて、ちゃんとした話し合いが出来ず、最終的にただの喧嘩メールになってしまっているものが多い。

 それでも、いくつかは確かに元夫の独断的な態度を証明できそうなメールがある。そして、子どもに対する正しくない行為も。

 

 弁護士に出す前に、一つ一つのメールをよく研究・分析して、弁護士が元夫のレトリックに乗って私にも非があると思い込まないように、なにか言われたときの準備をしておこう。弁護士が私の正義を信じてくれないと、判事にそれを主張してもらうのは不可能だから。