衣谷の日記

フランス在住働くシングルマザー

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カッサンドラの食問題 まずいものが食べられない

もともと食が難しい子だった。発達障害特有の五感の敏感さのせいではないかと思うが、赤ちゃんのときのミルクも、成長に合わせて変える度に飲んでくれなくて参ったし、一歳のときの保育園の先生が、「カッサンドラは、食して興味深いものしか食べない。」と…

主たる監護者になるための手続きを始める

子どもたちが、父親のところへ毎週帰らなくてもよいようにするための手続きを始めることにした。 カッサンドラの先週の決意と、子どもたちが先週私に訴えたことは、父親の子どもに対する心理的な虐待の可能性を示している。 今までの、小さな症状、アトピー…

もう二度とお父さんのところに戻りたくない

カッサンドラは、先週の金曜日、もう二度と父親のところに帰らない決意で私の家に来た。それがかなうと思っていたらしい。父親のところにあった全財産の数百円、鍵のかかる日記帳、私が書いた小さなメモのような手紙の束、マスコット人形たち、お気に入りの…

マニピュレーターと出会ったころの私

マニピュレーターの標的となる人には、ある一定の型があるとされている。私は、自分という人間が、その型に当てはまるのかどうか、よく分からない。 いろんな話があるし、私は心理学者でも精神科医でもないので、ここで説明はしない。ただ、私が本で読んだこ…

マニピュレーターとマイノリティー

今でこそ、子どもたちでさえ「お父さんは人種差別者だよ。」と言うが、以前は、私は彼ほど言葉や文化の違いの垣根を容易にかき消して、世界中の人と仲良くなれるすばらしい人はいないと思っていた。 加奈子の話に続いて私が思い出すのは、彼のマイノリティー…

マニピュレーターと私の友だちたち ~加奈子のおかげで思い出したこと

マニピュレーターが、その獲物となっている人を孤立させるということはよく知られている。私のマニピュレーターも、この20年の間に、私の友だちのほとんどを私たちの日常生活から追い出してしまった。 しかもそのやり方は、誰からも分からない、私本人さえ気…

野ねずみともぐら

20年近く前に出会ったマニピュレ-ターと、長年の間にその人と私の間で起こったこと、そこから生じたいろいろなことを、書いていきたいと思う。 全くの順不同、かつ起承転結や構成もない書き方になると思う。その日その日の、私の心に浮かんだエピソードを、…

おやゆび姫が逃げたもの

私がこれから話そうとすることは、私の人生で起こった最大のピンチのことだ。なぜそうなったのか、外から見れば自明のことなのかもしれないと思うけれど、本人の私にはその説明は難しい。 私はおよそ20年前、あるマニピュレーターに出会った。そこが始まりだ…

子どもたちがパパ宅に帰った後

子どもたちがパパ宅に帰った後は、いつも何もする気にならない。気が抜ける。お母さんから「ただの私」に戻るのに、ちょっと時間がかかる。 子どもたちがいなくなるのは寂しいんだと思うけど、私はこの瞬間を心待ちにもしている。母親の役割をぴっちり一週間…